日本橋はやし矯正歯科3Dデジタル矯正で効率的な治療を実現。裏側矯正中心の矯正専門クリニック

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コラム

2020.06.16

カスタムワイヤーが裏側矯正の治療期間短縮を実現しました

日本橋はやし矯正歯科 総院長の林一夫です。

前回のコラムでは裏側矯正のメリットやデメリット、そしてデメリットでも3Dデジタル矯正で解決できたことなどを説明いたしました。

裏側矯正(リンガル矯正、舌側矯正)について

今回は上記コラムの

治療期間の長期化を解消

裏側矯正の治療の長期化の大きな理由に「治療ステップが多い」ことがありますが、これを専用のカスタムワイヤーが解消し短期化。表側矯正と遜色ない治療期間を実現しました。

について説明いたします。

なぜ裏側矯正が表側矯正よりも治療期間が長くなるのか?

ブラケット同士が近すぎて治療が難しくなる

裏側矯正の治療期間が長期化しやすい最大の理由は「ブラケットの間が近すぎる」ことにあります。

こちらの画像をご覧ください。

同じ患者様の画像に表側と裏側のブラケットを装着した時のシミュレーションです。

比較してみると一目瞭然で、表側に比べて裏側はブラケット間とても狭くなっています。この狭さが治療技術の難易度を格段にあげています。

長い針金を曲げるのととても短い針金を曲げるのをイメージしてみてください。短い針金を指先で曲げる方が難しいことはお分かりいただけると思います。

裏側矯正は治療のステップが多くなる

ブラケットによる矯正治療は、治療が進む度にワイヤーの種類を少しずつ変えて行き「曲げながらブラケットに押し入れる」形で装着します。

治療初期は細いワイヤーを使用するので加工もそれほど難しくないのですが、治療が進むにつれて太めのワイヤーに変わって行きます。

太いワイヤーは曲がりにくいので、葉の裏側に装着されたブラケットに曲げながら押し入れるのがとても難しくなります。

表側矯正ほど一気にワイヤーを曲げることが難しく、結果的に「少しずつ曲げる」ことになりますので、どうしても治療のステップが増えてしまいます。

これは熟練の矯正歯科医にも難易度が高いので「表側矯正と同じ工程で進める」というわけにはどうしてもならなかったのです。

それを3Dデジタル矯正のカスタムワイヤーが解決してくれました。当院が導入しているシステムです。

カスタムワイヤーが裏側矯正の治療期間を短縮

ロボットアームが正確にワイヤーを曲げていきます

裏側矯正治療の難しさを解決し、治療期間の短縮を実現したのが3Dデジタル矯正のカスタムワイヤーです。

従来は、前述したように歯科医師や歯科技工士が手でワイヤーを曲げて、患者様のお口の中に装着していました。

人間の指先では難しい加工で、どうしても多少の誤差が生じてしまっておりました。

それをロボットアームが行うことで、精度が高く、また人間では極めて難しい小さな屈曲も可能になりました。

患者さまの3Dデータからそのまま設計します

カスタムワイヤーは、患者様の3Dモデルによるヴァーチャルペイシェント(仮想患者モデル)のデータをから設計されたものを、ロボットが患者様の歯列に合わせて作成します。

このロボットは非常に微細な曲げの調整が可能となり、より精度の高いワイヤーができ、さらに実際の患者様のデータで作成されますので患者様にぴったりなワイヤーになりました。

治療期間の短縮は患者さまの負担を減らします

治療期間の負担と金銭的な負担が軽減されました

治療のステップが大幅に減り、治療期間の短縮を実現しました。

治療期間の短縮は患者さまにとって「治療中である」という負担が大きく軽減されます。

より早く矯正器具が外れるのは多くの患者さまにとても嬉しいことだとお喜びいただきます。

また、結果的に矯正の費用が比較的安価になって来たというのも患者さまには大きな負担減となっています。

矯正治療はどんどん進化していますので、何年もお悩みの方はぜひ3Dデジタル矯正を導入したクリニックをご検討頂ければと思います。

参考文献(サイト)

ブラケット間距離は治療に大きな影響を及ぼします。

ブラケット間距離が大きくなれば、荷重たわみ率や摩擦抵抗が減少します。

https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/0301574219840882

https://www.ajodo.org/article/0889-5406(89)90347-8/fulltext

https://www.ajodo.org/article/S0889-5406(07)00568-9/abstract

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